【ネタバレあり】オクトパストラベラー クリア後ストーリーの解説と考察

オクトパストラベラー、最後までプレイすると、様々な謎が解明されていくが、主人公以外にかなり複数の人物が絡むこと、そしてそのほとんどがテキストによる解説になるため、どうにも話の流れを見失う。そんな話の流れを見失った人向けに、ラストに繋がるストーリーの流れ及び考察を紹介。一部疑問点もそのまま掲載しておく。また物語に絡む主要な登場人物も最後にまとめて列挙する(もしかしたら誤解もあるかもしれない)

以下完全にネタバレを含みますので、ご注意ください。

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ストーリーの流れ

最後に戦ったガルデラ。ガルデラは、13神の中で生と死を司る神であり、ホルンブルグ建国者のベオウルフ王と、大魔術師オージン・クロスフォードによって、フィニスの門に封印された。封印の際に、彼らは4つの竜石を用いており、それをベオウルフ王は最も信頼できる騎士であり、親友だったレイヴァース家初代に託した。それ以来、レイヴァース家では4つの竜石を守ることが使命となっている。(これがテリオンのストーリーにつながる。)

最終的にガルデラを倒すことで、救出した人物・クリスは、父を探して旅をしていた青年である。彼の父はグラム・クロスフォード。アーフェンの命を救った「憧れの薬師」である。グラム・クロスフォードは、様々な地を旅し、病気の人の命を救った薬師であったが、ある日妻が重い病気にかかってしまう。病気を治す薬にはテングワシの羽が必要であり、彼は妻を残して旅をしていた。帰路の途中で海を渡る必要があった彼は、かつての大海賊レオン・バストラルに出会い、手記と引き換えに船に載せてもらう。(これがトレサの目に留まり、トレサの旅のきっかけとなる。)グラムの妻は、グラムの到着の数日前に亡くなった。

そんなとき、彼の前にリブラックが現れる。「奥様に、もう一度お会いになりたくありませんか?」彼女の言う、フィニスの門は生者と死者を通じる、という言葉を信じ、南東へ向かった。道中、クリアブルックで、妻と同じ症状をした少年に出会う。使うことのできなかった薬を使い、彼は少年を救う。(これがかつてのアーフェンである。)

フィニスの門に到着したグラムは、リブラックの描く魔法陣の中でヒトではないナニカに变化を遂げようとしていた。リブラックは、もともと妻を生き返らせようとしていたのではなく、グラムの身体を依り代にして、ガルデラを蘇らせようとしていた。グラムは、かつてガルデラを封印した、大魔術師オージン・クロスフォードの血をひくものであり、ガルデラを蘇らせるにはその血が必要であった。つまり、グラムが逃げたとしても、次にターゲットとなるのは息子のクリスである。クリスを守るため、最後の力でリブラックに傷を負わせたが、彼女を仕留めることはできなかった。ガルデラ復活の儀式は中断され、リブラックは逃げた。

リブラックを追うグラムは時折意識を失い、各地で破壊を繰り返すようになる。人からは「赤目」と呼ばれ、追われるようになってしまう。(これがハンイットの師匠ザンターを石化させた魔物である。)結果的にクリスは、父を探して旅を始め、リブラックは彼を見つけることになり、「グラムはフィニスの門にいる」と言って誘い出すのである。

ガルデラ復活のためには、その他にもいくつかやるべきことがあった。ひとつめは、フィニスの門の封印を解くためにホルンブルグ領に立ち入れるようになること。おそらく警備も強固であり、ホルンブルグという国の存在自体が邪魔であった。そのため、リブラックはヴェルナーに金などの援助をし、ヴェルナーはエアハルトをけしかけ、ホルンブルグ崩壊のきっかけとなるアルフレート王の殺害を決行した。(これがオルベリクのストーリーにつながる。)

ふたつめに、聖火の力を弱めることでガルデラ神の力を増大させること。これには聖火への敬虔な信仰の徒であったマティアスを利用した。赴任先が山火事で炎に巻かれ、大勢の村人がなくなったとき、聖火に祈りを捧げても奇跡は起こらなかったが、禁忌の力であっても大勢の人を救うことができるのであれば奇跡の力になると、マティアスは信じてやまなかった。リブラックはマティアスに、辺獄の書に書かれている寿命を永らえる黒呪術を使い、人々の記憶から消えるまで潜伏させ、改めて聖火の力を弱めるための働きをする。

ヨーセフ大司教にはシメオンとともに立ち上げた黒曜会を通じて手に入れた毒を少しずつ盛り、リアナの心に影を落とすことが狙いであった。(これがオフィーリアのストーリーにつながる。)

みっつめに、辺獄の書を紐解き、ガルデラ神の力を効率的に引き出すこと。学長のみ手をとることが許された禁書(辺獄の書)を手にするため、イヴォンを利用して前学長の殺害と、効率的に引き出すための基礎理論を完成させた。ルシアも、おそらくリブラックに利用された学者の一人だったのかもしれない。(これがサイラスのストーリーにつながる。)こうして主人公8人たちの生きてきた道にも複雑に絡みながら、リブラックはガルデラ神の復活を進めていたのである。

3つの謎

主に手記や8人のストーリーからまとめた解説だが、以下の3点については未だ謎が残る。

4つの竜石?

  • 前述の通り4つの竜石はかつてガルデラの封印に使われた。
  • 悪用目的で狙われていたが、悪用すると何ができたのか。
  • フィニスの門を開くことができたのか?
  • そして、結局、ガルデラを倒したときに、4つの竜石は再び使われたのか。

シメオンの動機はなんだったのか?

  • 上述の通り、シメオンはマティアスとともに黒曜会を立ち上げ、金や人を動かしていた。が、シメオンはなんのために黒曜会を立ち上げたのかがわからない。ただの快楽のためだったのか?ガルデラの力のことは知っていたのか?
  • 動機が不十分なため、プリムロゼのストーリーおよびジェフリーの死にも、腹落ちしない感覚がある。

リブラックは何者なのか?

  • マティアスが「100年の時を経ても老いることがなかった」、という記述があったが、つまりリブラックも同じ黒呪術を使って100年以上生きていることになる(マティアスはリブラックによって黒呪術をかけられたため)。なぜそもそも黒呪術が使えるのか。ガルデラ神を蘇らせようとしているのか。
  • ガルデラ神の化身であった、などの結論だと納得が行くかもしれない。

(補足)登場人物

  • ベオウルフ王
    • ホルンブルグ建国者で、フィニスの門(ガルデラ)を封印したひとり。
  • オージン・クロスフォード>
    • 伝説にうたわれる大魔術師。ベオウルフ王とともにフィニスの門を封印した。
  • クリス
    • 本名:クリス・クロスフォード。クロスフォードの系譜の末裔。
  • グラム・クロスフォード
    • クリスの父親。生死をさまよったアーフェンを助けた憧れの薬師。
  • リブラック
    • ガルデラを蘇らせようとしていた女。初めて出会うのはレイヴァース家の前。
  • レイヴァース家
    • テリオンストーリーで4つの竜石を守っていた家。代々竜石を守ることが使命とされている。
  • ヒースコート
    • レイヴァース家の執事。かつては盗賊だった。
  • アルフレート王
    • ホルンブルグ最後の王。エアハルトによって殺害される。
  • ヴェルナー
    • ホルンブルグを滅ぼし権力を手に入れるため、エアハルトをけしかけた。ホルンブルグ滅亡後は、領主として好き勝手やっていた。
  • エアハルト
    • オルベリクとともにホルンブルグで騎士をしていた。生まれ育った国をホルンブルグの王に見捨てられており、恨みをいだいている。
  • 赤目
    • 各地で被害を出していた魔物。赤い目をしている以外、何も知られていない。
  • ザンター
    • ハンイットの師匠。赤目を討伐する任務で、赤目によって石にされていた。
  • シメオン
    • プリムロゼの初恋の人で、かつてエゼルアート家の庭師として働いていた。
  • マティアス
    • オフィーリアストーリーで商人として登場する。ウィスパーミルでは救世主として崇められている。
  • リアナ
    • オフィーリアの姉妹的立場の女性。本来は種火の運び手となるはずだった。
  • ヨーセフ大司教
    • フレイムグレースの大司教。リアナの父であり、オフィーリアにとっても父のような存在。
  • イヴォン
    • サイラスストーリーで登場する、アトラスダムの学長。
  • ルシア
    • イヴォンの秘書。イヴォンの影で暗躍する。
  • レオン・バストラル
    • かつて大海賊だった男で、今は商船の船長。トレサの旅のきっかけとなる手記を、グラムから受け取った。

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