Keychron K2 HE 日本語配列キーボードレビュー

デザインと打鍵音に一目ぼれして購入したKeyChron K2 HEの日本語配列。

これまで3年にわたり仕事用として使用していたHHKB Professional Type-Sに少し飽きてきたこともあり、入れ替えを見越して購入してみた。主にテキスト入力シチュエーションにおいて実際に使った感想と気になる点をまとめていく。

※購入直後のレビューのため、私の理解・認識が不足している可能性があります。
※ゲーム用途の機能についれはレビューしていません。

よいと感じた点

まず、デザインについては、木のサイドパネルを使用したナチュラルな配色が特徴的で、ゲーミングキーボードながらも温かみのあるデザインに仕上がっている。シンプルかつ上品な見た目は、デスクに置いても違和感がなく、非常に好感が持てる。

また、打鍵音と打鍵感も魅力的なポイントの一つ。見た目のデザインと呼応するように、打鍵音はコトコトコトと優しく、打鍵感も非常に心地よい。

気になる点

しかし、いくつか気になる点もある。まずキー配置に関して、矢印キーが右のシフトキーと兼用になっている点が少し扱いづらい。普段は右シフトを使わないので問題ないと思っていたが、アンダーバー「_」を入力する際に右シフトを中指で押し、人差し指でバックスラッシュキー「/」を押す癖がついているため、ミスタイプが増えてしまった。また、矢印キーが↑だけ大きくなるので、違和感も感じる。

次に、スペースキーの大きさが気になった。特にMacで使用している際、スペースキーの左右のキーで日英入力の切り替えを行うため、誤入力が増えてしまった。日本語配列のキーボードであれば、Macの標準キーボードのようにスペースキーを短くした方が使いやすいと感じた。しかし、Windowsでは短いスペースキーが逆に使いづらくなる可能性もあり、この点は環境によって評価が分かれそうだ。

また、エンターキーの横に余計なキーが配置されている点も気になった。具体的には、エンターキーの横にPgUpやPgDn、Homeキーが並んでおり、これが結構邪魔に感じる。75%キーボードでは標準的な配置なのかもしれないが、BackSpaceキーをブラインドタッチする際にミスタイプが多くなり、「¥¥¥¥」と誤入力することが頻発した。これは右側に余分な列があるためなのか、それともBackSpaceキーのサイズが周囲のキーと同じだからなのか、原因ははっきりしない。結果的に、このキー配置ではDelキーをほとんど使わなくなってしまった。

高機能だが説明不足

KeyChron K2 HEは多機能なキーボードだが、その機能についての説明が不足している点も気になった。例えば、電源のオンオフについて、説明書には明確な記載がなかった。しかし、実際には入力を検知すると自動で電源がオンになり、一定時間入力がないと自動でオフになる仕様のようだ。ただし、ワイヤレスで使用していてしばらく放置すると、入力を受け付けなくなることがあり、その際はケーブル接続や2.4GHz/Bluetoothのスイッチを切り替えることで復旧させる必要があった。

また、バッテリー残量の確認方法も初めは分かりづらかった。Windows 11環境ではBluetooth機器一覧でパーセント表示が可能なことが分かったが、他の環境ではFn+Bキーを押してバックライトの点灯で確認する方法もあるようだ。

バックライトの設定も分かりにくい。マニュアルにはFn+Qでエフェクトを変更できると記載されているが、何回か押すと途中で変更ができなくなることがあり、連打していると再び切り替わるといった挙動を示す。さらに、Keychron Launcherを使用しても、変更が適用されない設定が多く、色を変更しても反映されないことがあった。

さらに、Keychron Launcher自体の使い方も難しく、直感的には分かりにくい。ラピッドトリガーやアクチエーションポイントの変更といった高度な機能は使用しないとしても、キーマッピングを変更するためのアプリとしては説明が少なく、設定の自由度は高いものの、使いこなすのに時間がかかる印象を受けた。

また、4つあるレイヤーのうち1と3の用途が説明書では明記されていなかった。0がMacデフォルト、2がWindowsデフォルトとして設定されていることは分かったが、1と3がどのような用途なのか、またその切り替え方法も分からず、仕様が不明瞭だった。

まとめ

Keychron K2 HEはデザイン性に優れたキーボードであり、打鍵音や打鍵感も心地よいが、キー配置に癖があり、さらに高機能な部分の理解が簡単ではないため、使いこなすには慣れが必要だと感じた。特にMac環境では、HHKBを長年使っていた影響もあってか、ミスタイプが頻発する傾向があった。

ただし、使い続けることで解決できる可能性があるため、しばらく使用した後に再度レビューを追記したい。

Windows 11でBluetooth接続したら、英数/かなキー(スペースの左右キー)が効かない[2025/10/18追記]

普段はデスクトップPCに2.4Ghz経由で接続しているけれど、ふとノートPCでも使いたくなり、Bluetooth接続をしてみたところ、英数/かな キーが全く反応しなくなった。いろいろためしたところ、Firmwareを最新にアップしたら、解消した。

試した方法をメモ的に残しておく。

1.https://launcher.keychron.com/ にアクセスし有線で接続。

2. 左メニューからFirmware updateを選択。

firmwareは150MBほど。管理権限で実行すると、以下が表示される。

以下日本語訳です。いったん有線接続を抜け、ESCキーを押しながらケーブルをつなげ という怪しげな指定だけれど、その通りに実行

ファームウェア更新の手順は以下のとおりです:

  • 現在の状態で、キーボードのUSBケーブルを抜き、キーボードの接続を解除します。
  • キーボードが接続されていない状態で、キーボードの ESCキー または “O”キー を押しながら、USBケーブルを使ってキーボードをパソコンに接続します。キーボードをファームウェア更新準備状態に入れます。
  • 「Match Device(デバイスを照合)」ボタンをクリックし、(STM32, WB, DFU in FS Mode) で始まるデバイスを選択して照合します。
  • 照合が完了すると「Flash Firmware(ファームウェアを書き込み)」ボタンが表示されるので、クリックして更新を開始します。

※ファームウェア書き込み中は、キーボードをパソコンから絶対に取り外さないでください。

すると、書き込む先を選べというようなダイアログが出てくるので、STM32 BOOTLOADER とあったデバイスを選択。

QMK Toolbokx側に黄色い文字が出てきて、以下の表示がでれば成功。

その後、英数/かなキー(スペースの左右にあるキー)は無事反応するようになったもののファームウェアの更新でなおったのかは不明。

おまけ:バックライトのカラー設定もlauncherから

ファームウェアをアップデートしたら、いつもの色味じゃなくなってしまった場合も、慌てずに、launcherのBacklightメニューから変更しましょう。

人気のエントリー