iPhoneからの乗り換えは成功したのか!?Galaxy Z fold 7 購入2ヶ月目レビュー

Galaxy Z fold 7を購入してもうすぐ約2ヶ月。

懸案だったケース選びもゴールを迎え、若干最新のiPhoneに後ろ髪を惹かれながらも毎日新鮮な気持ちで使えている。

まだまだ使い込んでいるとはいえないけれど、Galaxy Fit3やGalaxy buds3といったエコシステム群を含めて使い始めたので、iPhone 15 Pro MAX との比較も交えて振り返ってみたい。

同じようにiPhoneからの乗り換えを検討し、購入を迷っている方の参考になれば幸いだ。

マルチウィンドウが非常に快適

フォルダブルスマホ購入の一番のきっかけとなった、マルチウィンドウは予想通り非常に快適だった。

特に、プライベートよりも仕事で威力を発揮した。メッセンジャーを常時チェックしつつ、Slackを見る、Google Driveで資料を見つつSlackで返信するなどなど、以前ならPCを開かないとやりづらかったいくつかの作業が、スマホでも高い精度で完了できるようになった。SNSを見ながら LINE返信などプライベートでも使えるが、ビジネスシーンの外出時に重宝している。マルチウィンドウが当たり前になると、1画面のスマホに戻れなくなる気がしている。

車内で野球を見ながらLINEを確認しながら、Xのタイムラインを見てる図。

大画面でコンテンツ が楽しい

YouTube やDAZNなどの映像コンテンツはもちろん大画面化することで、以前より楽しめるようになったけれど、意外だったのは、写真を見るのも以前より楽しくなった。メインディスプレイでのコンテンツ表示はやはり迫力がある。 

同じ写真をiPhone15 Pro MAX縦表示にした場合と、Galaxy Z fold 7のメイン画面で表示した場合の違い。迫力がだいぶ違う。

外付けキーボードがあると簡易的なワークスペースになる

タッチパッド付きの折りたたみキーボードを一緒に持ち運ぶと、カフェなどでのテキスト作業が非常に捗る。

Magsafe対応のスタンドをつけるとノートPCのように画面の角度も自由になる。折りたたみキーボードはDEXモードでも使えるので、一緒にもっていくといざという時に頼りになる。

ブログや動画の構成を考えたり、ある程度長文のメールを返したり、調べ物をメモしたり、簡易的なデスクワークを十分こなしてくれる。

タッチパッド付きの折りたたみキーボードをセットして簡易作業スペース化した図
キーボードと合わせて約500g前後で持ち運び可能。

使っているのはOmikamoの折りたたみ式キーボード日本語配列。

アプリのフォルダ拡大機能が便利

地味に便利だと感じたのが、フォルダの拡大機能。アプリ4つ分の面積を使って、8アプリを表示できる。通常フォルダに入れたアプリの起動は、フォルダをタップして、アプリをタップという2アクション必要だけれど、アプリのフォルダを拡大すると、フォルダ内のアプリをダイレクトに起動できる。ホーム画面に日常的に使うアプリの大部分を集約させる使い方をしているので、1画面目に入れられるアプリの数を増やすことができた。地味な機能だけれど、使い勝手を底上げしてくれる。

iPhone と比べてどうなのか。

これまでのメインで使っていたiPhone 15 ProMAXと比較すると、

  • バッテリーの性能はイマイチ。
    • ただ普通に使って一日もつだけの容量はある。
    • 充電速度はもう少し頑張ってほしかった
  • デザインやUIはiPhoneの方が好み
    • 中も外も自社で作れるAppleのシステムの完成度は高いと感じる
    • iPhoneの操作は美しさ、気持ちよさを感じる
  • PCとの連携はどっちもどっち
    • Windowsとの連携はスムーズで、Air drop的な機能あり。
    • 自分のWindows端末へのデータ共有は爆速で行える
    • 逆にMacにはデータを持っていきづらい
    • 仕事や職場でMacユーザーが多いならiPhoneは一台手元においておきたくなる
  • Google wallet/Samsung walletの利用可能範囲が限定的
    • iPhoneで使えていたVISAカードはQuick Pay登録ができなかった
  • 物理Simが残った
    • 最新の国内版のiPhoneは物理simがすべて廃止されたが、Galaxy Z fold 7には物理Simスロットが残った のは大きい。(次期モデルで廃止されそうだけど)

という印象。単純にスマホという土俵で比較すると、気になる点があるのも事実。バッテリーについてはもう少し改善されるとより利便性はあがりそうだし、システム全体の完成度はAppleに軍配はあがる。それでも、フォルダブルという特殊な形状をしっかりと不備なく成立させているSamsungの技術力は間違いない。

写真を取ったりSNSを見たり、Mapや動画を見る。といった基本的な使い方、使用フィールについてはiPhoneだけれど、Galaxy Z fold 7も殆ど遜色ないレベルになっていた。加えて、ここまで書いてきたような特殊な使い方ができる。という意味では総合的にはやっぱりiPhoneから乗り換えてよかったと感じているし、乗り換えは成功したと思っている。新しいiPhoneの発表をみて、Galaxy Z fold 7を売って買おうとは全然思わなかった。

ただハード以外の部分で注意した方が良さそうなこともあった。

Galaxy Z fold 7というよりAppleのエコシステムが超強固

ハード単体として以上の結果なのだけれど、ハードの周辺部分であるアクセサリを含めたエコシステムは、完全にAppleとの差を感じる。ケースの種類や、Watchのバンドやサードパーティー製充電器など、Apple製品の1/10くらいしかないと思われる。故にケース選びは難航したし、BudsもFit3も購入時のまま使っている。iPhoneやApple Watch、AirPodsはケースやアクセサリで自分の色を出せるけれど、Galaxyは日本においてはなかなか難しい。本家の韓国だともっとたくさん選択肢があるんだろうか。。

スマホにもう一度期待するようになった

アクセサリ類を含めたエコシステムは、Apple と大きな差があるものの、マルチスクリーンでコンテンツを複数同時に楽しんだり、外付けキーボードと組み合わせてワークステーション化させてみたり、しっかりとスマホの枠を飛び出していたので、個人的にはとても満足している。それぞれしっかりと実用レベルになっている。とりあえずこんなこともできる。ではなくちゃんと使えるのだ。これはフォルダブルとして世代を重ねたSamsungの努力の結晶だろう。

実際に2ヶ月使ってみて、スマホというプロダクトの可能性を広げる今一番おもしろいガジェットなのではないかと感じている。

なんというか、iPhoneのときに、もう進化しないな…と思ったスマホがまた面白くなってきた。

Androidは今回購入したGalaxy Z fold7以外にも魅力的な端末がたくさんある。1年に1回、進化するかしないかわからないiPhoneの発表を待つよりも、選ぶ楽しさは圧倒的だなと感じている。