スマホを中心に、時計とイヤフォンをそろえて使うー。
AppleがiPhoneを中心に組み立てたエコシステムは、スマホメーカーのスタンダードになりつつある。むしろ、iPhoneのエコシステムを切り崩すべく、必要に迫られて、各社時計とイヤフォンを開発したのかもしれない。
iPhoneと一緒に、Apple Watch、AirPods、さらにMacという完全にAppleの構築したエコシステムに浸かっている人がまわりにいっぱいいる。iPhoneだけならまだしも、3種、4種そろった状態では、iPhoneからandroidに機種変更したいなと思っても、耳元と手元そして母艦であるMacが許さない。
そこを全て見越したサムスンさんは、Galaxy Z Fold7という高級機を購入した人に、とりあえず時計もイヤフォンも差し上げます。という早期購入キャンペーンを打ち出した。
僕にとってはこれは非常に魅力的な提案に思えた。28万円するスマホを購入して、さらにイヤフォンと時計を買いそろえるのは正直しんどかった。
というわけで、Galaxy Z Fold7と一緒に入手できたGalaxy Buds3(イヤフォン)とGalaxy Fit3(時計)。しばらく使ってみたのでレビューしたい。

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Galaxy 入門セットの実力はいかに。
Galaxy Buds3は、Galaxy Z Fold7の初回購入特典でもらったもので、Galaxy Fit3も、初回購入特典で付与されたオフィシャルストアのクレジット10000円分を使ってもらった。
つまり、約28万円でGalaxy Z Fold7を購入したら、イヤフォンと時計が無料でついてきた。Galaxy Z Fold7を購入するほどのガジェット好きだと、ほとんどの人が、すでにハイスペックな、スマートウォッチやワイヤレスイヤフォンを持ってるのでは?と思わなくもないけれど、僕のようなiPhoneからの移行組としてはとてもありがたく、Galaxyのエコシステムを体験することができた。
入門セットというのは失礼かもしれないけれど、結果的にBuds3もFit3も非常に気に入った。
Galaxy Buds3

AppleのAirPodsポジションのイヤフォン。残念ながらAirPodsを使ったことがないので、比較ができないのだけれど、これまで使ってきたワイヤレスイヤフォンと比較しても非常に完成度の高いイヤフォンだった。
正直なところ、最初は「どうせおまけだし、BOSEのイヤフォンあるし使わないかな…」と思った。実際に使ってみても、音質は悪くないけれど、ノイキャンは全然効かないし、なによりフィット感が微妙すぎて外れてしまう。自分には合わない…と感じていた。
これは公式の図がミスリードだと思う。

けれど、イヤフォンを装着してちょっと角度をつけることで、フィットすることに気づいてからは評価が一変した。
まず、音がいい。Galaxy Z Fold7と接続するとSSC(Samsung Scalable Codec)という独自コーデックで接続される。転送レートは24 bitsとあり、高音質な部類に入る。想像よりも細部の音まできれいに聞こえ、解像度が高く感じた。
また、問題の着け心地も、少し角度をつけることで非常に自然にフィットする。耳の奥まで押し込まないのにはずれにくく、そして圧迫感もなく、疲れにくくもある。独特だけれど非常に質の高い付け心地だ。
外れやすいという評価をしている人は、もしかしたら、自然にフィットするポジションを見つけられなかったのかもしれない。ちゃんとフィットするとノイズキャンセリングもそれなりにかかるので、もし今このレビューを見ている人で、Galaxy Buds3を持っている人は、正面に向けてひねってみてほしい。
Galaxy Z Fold7との連携
音を鳴らす以外の機能は正直あまり使っていない。ただ翻訳機能は面白かった。スマホに外国語を聞かせると、耳元で日本語が聞こえる体験はなかなか新鮮。よくテレビで見る、同時通訳みたいなタイミングで翻訳の音声がやってくる。海外でちょっとした会話には使える気がする。
片方だけ、このイヤフォンを使っているとあまりすごさは感じないけれど、相手側でも同様の機能をもったイヤフォン(最新のAirPodsとかも)を持った状態で使ってみたい。
こちらは日本語を話し、相手は外国語を話すけれどほぼ時差なく聞こえたらすごいなと思う。
Galaxy Fit3

以前はiPhoneと一緒にApple Watch Series 7 を使っていたけれど、そんなに高性能な時計はいらないなと思っていた。実際に僕がスマートウォッチに求めていた機能とスペックは
- 時間や日付をみる(当たり前)
- 常時点灯
- 毎日充電しなくてもすむバッテリーのもち
- 最低限の通知のキャッチ
- 歩数や気温の確認
- 睡眠の計測
くらい。高度なワークアウト計測とか独自アプリが動くとか、Suicaとして使うとか。そういう機能は特に使わないので、この9800円のGalaxy Fit3で必要十分だった。むしろ軽くてつけている感じもしないし、非常に気に入っている。
なんといっても、毎日充電が不要で使い勝手がよい。常時点灯モードだと1日で25%くらいは減っていくけれど、常時点灯オフだと1日で7%くらいしか減らない。充電速度も速いので、入浴中の充電で次の日に使う以上のバッテリーは回復する。1週間くらいの旅行なら充電器なしで行ってこれる。
また時計と連動するSamsung HealthはAppleのヘルスケアよりもわかりやすい印象。というか睡眠スコアがとても分かりやすい。Apple Watchを使っていた時は寝るときは外していて計測できなかった睡眠が、バッテリーを気にしなくなったことで測れるようになったのは地味にうれしい。
Apple Watchでも入浴中の充電でも結構回復してたけれど、夜から着けて寝ると、翌日のバッテリーはギリギリになることが多かった。(残り5%とか)
これだけ使えて9800円は安い。非常に軽量だでも全く問題ないビルドクオリティなのは、さすがSamsung。といったところ。最高にちょうどいいスマートウォッチだった。

ただ、ガジェット好きとしては、ハイスペックなスマートウォッチを使いこなしたくなる。Galaxy Watch Classicかっこいいなぁ。という葛藤はあるのだけれど自分にとっての最適解を選択できていることで、納得感はある。
アクセサリ類もそれなりにある
もらった時計とイヤフォンだしということで、特にアクセサリ類は追加せずに使っていたけれど、Amazonを見てみると、ちゃんと売っていた。Apple製品に比べると種類は少なそうだけれど、そこはさすが世界のSamsung製品だった。

時計のベルトは、付属のものの付け外しがやや面倒だったので、マグネットで吸着する商品を購入。内側のオレンジ色がかわいい。
Buds3用のケースも、ワイヤレス充電対応モデルを購入してみた。裸の状態では非常にコンパクトに持ち運べるイヤフォンだったけれど、このケースを付けたら存在感がだいぶ増した。重さや手に持った感じ的に完全に別の製品になった気がしてくる。ガジェットの質感を向上させる素晴らしいケースに出会えた。
これじゃなくてもいいけど、想像よりもよかった
正直なところ、時計もイヤフォンも無数に選択肢がある中で、Galaxyに合わせてSamsung製で固めた方がいいな。と感じることはそれほどなかった。なんというか、あまり連動している気がしなかった。 それぞれモノはちゃんとしていて、しっかり愛着を持てる品質なので、毎日使っている。


ゲームとガジェット(パソコン、スマホ、カメラなど)が好きすぎてブログを書いています。ここ10年くらいはFFXIVにどっぷりでした。GAIA DCのIfrit鯖でDai Monosugooooiというキャラで遊んでいます。オンラインでお会いしたら仲良くしてください。
