BOSE QuietComfort Earbuds IIレビュー

約1年前、仕事の環境をアップデートすべくTechnics AZ-60(以下AZ-60)というワイヤレスイヤフォンを購入した。音楽鑑賞はもちろん、オンライン会議も含め日々利用している。

概ね満足していたが、唯一の不満点はノイズキャンセリング(以下ノイキャン)の性能だった。

特に野外においてのノイキャンに課題を感じた。都心の駅周辺は昔より確実に音が大きくなって AZ-60のノイキャンでは全く歯が立たない。ストレスを少しでも減らしたくて、巷で最強のノイキャンと評判のBOSE QuietComfort Earbuds IIを購入した。約3ヶ月ほど使用したのでレビューしていく。

静寂再び

いきなり結論になってしまうが、期待通り圧倒的なノイキャンだった。以前はじめてのノイキャンヘッドフォンとして、SONYのWH-1000XM2を使った時に感じた、周囲の音が消えていく感覚を、久しぶりに味わった。

ノイキャンがオンになった瞬間に、すっと周りの音が消え、自分だけの世界に入ることができる。静かな自分だけの空間で音に集中できる。

もちろん、周囲の音を完全に消せる訳では無い。電車に乗っているとアナウンスの声はちゃんと聞こえてくる。うるさくない程度にはしっかりと聞こえる。

音質は必要十分、フィット感も◎

普段iPhoneで使っているので、必要十分な音質だ。標準より低音側に比重が置かれているのも個人的には気に入っている。AZ-60をLDACなどハイレゾ相当で繋ぐと、さすがに違いはわかるけれどiPhoneには関係ないため気にならない。

見た目にはそれほど派手なイヤーウイングは付いていないのだが、耳に装着し、ぐいっと回して装着すると、ピタッと収まる感覚がある。頭を振ってもほぼ取れないレベルで、非常にフィット感が強いのは嬉しい誤算だった。

利用用途を分けた2台持ちが便利だった

AZ-60は高音質かつ、マイクの性能が非常に優れているので、職場でのオンライン会議用に利用している。移動中はQuietComfort Earbuds IIを使い、職場についたらAZ-60と使い分けている。2台を併用することで、バッテリーの心配もなくなり、一芸に秀でたイヤフォン(マイクとノイキャン)を複数台所有するのは結構アリな運用だと感じた。

ノイキャン効きすぎの怖さ

駅構内の移動時は、スマホを見たりしなければ音が聞こえない怖さはないけれど、、ポケットの中に入っているものが落ちても落下音が聞こえない。たぶん後ろから呼びかけられても気付かない。特にケースは上着のポケットに入れて持ち運ぶことが多いので、気をつけないと落としてそのまま気付かないということが起こりそう。

ケースの大きさと取り出しにくさは×

使っていて微妙だなと思ったのが、ケースからの取り出しにくさだ。ケースが滑りやすい素材なので、開閉時にややもたつく。高級感はある素材だが丸みを帯びていて、本体に指がひっかかりにくいので、指先に意識を集中しないと落としそうになる。3ヶ月使っていてもたまに落としそうになっていて、なかなか慣れない。

誰向けなのか。

  • ミドルクラス以上のイヤフォンを使ってみたい人
  • 都心部での移動が多い人や、外で作業することが多い人
  • 周りでオンライン会議をしているオフィス内で集中したい人

余談。

AZ-60にもそれなりのノイキャンは備わっており、都心から電車で30分程度離れた郊外では十分に外界の音をシャットアウトできる。問題なのは都心部の方で、おそらく、多くの人がノイキャン機能付きのイヤフォンをつけながらスマホをみたまま歩いたりしているので、駅のホームなどでの注意喚起音のは大きくせざるをえないのだろう。

ノイズキャンセリングヘッドホンを重ねるとさらに無音の世界に。

非常に特殊な使い方になるが、BOSE QuietComfort Earbuds IIの上からさらに、ノイキャン機能のあるヘッドフォンを重ねるとさらに静かな世界に行くことができる。どのくらい静かになるかというと、赤軸のキータイプの音が、ほぼ聞こえない程度にはできる。飛行機などでは試す価値があるかもしれないと思っているが、まだ試せていない。

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