BIGBIG WON GaleワイヤレスコントローラーをFF14で使ったらとても良かった話

デザインが気に入って使っている「BIGBIG WON Galeワイヤレスコントローラー」。
中国系のメーカーで、国内ではあまり馴染みがない?かもしれないが、セール時には6,000円台で購入可能でありながら、しっかりとした作りの製品である。今回は、FF14との相性の良さを中心に、本製品の優れている点を紹介する。

背面ボタンにキーボードのキーを割り当てられるという強み

本製品最大の特徴は、背面ボタンに任意のキーボードキーを割り当てられる点である。

FF14においてこの機能が意味するのは、「コントローラーを両手で持った状態のまま、ホットバーのスキルを発動できる」ということである。通常はクロスホットバー1ページ目の状態では操作できないスキルを、最大4つ追加で即座に発動可能となる。これは戦闘時において非常に大きなアドバンテージとなる。

例えば、普段あまり使わないけど、特定の戦闘で使うマクロや、頻度は高くないがリキャスト確認のために出しておきたいスキルなどを、キーボードに手を伸ばすことなく発動できる。こうした操作性は、他のコントローラーでは得難いものである。

割当はWindowsにソフトウェアをインストールすることで行える

なぜXboxタイプのコントローラーがFF14において扱いやすいのか

背面ボタンの活用によって、コントローラー操作の幅が広がることは前述のとおりだが、そもそもXbox型のコントローラーがFF14と相性がよい理由も述べておきたい。

FF14では、左スティックでキャラクターを移動しながら、スキルを発動するためにLTまたはRTをホールドする操作が基本となる。このとき、右手親指でXYABボタンを押すのは容易だが、戦闘中に十字キーに割り当てたスキルを発動したくなる場面もある。

PSコントローラーの場合、十字キーの操作は左手の親指がすでに左スティックに使われているため、以下のような対応が必要となる。

  1. 左手人差し指で十字キーを操作(いわゆる「モンハン持ち」)
  2. 右手を大きく移動させて親指で十字キーを操作
  3. 左手の親指を左スティックから外して十字キーを操作

1の場合、LTなどのトリガーを人差し指から中指に切り替える必要がある。これは普段の操作とは異なる指の配置を強いられ、慣れが必要となる。

このような操作性の制限を避けるため、クロスホットバーを複数用意して使い分けるのが一般的であるが、操作の自由度という点では、Xbox配置に分がある

Xbox配置では、十字キーは右手親指で自然に操作でき、同時に中指でRTを押すことも容易である。これは本製品「BIGBIG WON Gale」においても同様で、非常に快適である。

この構造により、左手親指は完全に移動操作に専念でき、右手は視点操作およびスキル発動に集中できる。視点移動をしながらスキルを発動する場面は少ないにせよ、操作の明確な役割分担が可能になる。

もちろん、PSコントローラーでも最適化は可能だが、最適化のしやすさという観点では、Xbox型配置が優れていると感じる。

BIGBIG WON Galeワイヤレスコントローラーの利点

本製品には、前述の背面ボタンだけでなく、以下のような実用的な利点もある。

  • 軽量(231g)
  • 3つの接続方式に対応(有線 / Bluetooth / 2.4GHz)
  • 充電スタンドが付属
  • 優れたコストパフォーマンス

軽量

PS5のコントローラーは約276g、Xbox純正は約270gであるのに対し、本製品は231gと軽量である。長時間のプレイでも手首への負担が少なく、快適に使用できる。

3接続方式に対応

有線・Bluetooth・2.4GHzに対応しており、複数の端末で使いたい場合や、好みの接続方法を選びたいユーザーにとって利便性が高い。

充電スタンドが付属

コントローラーの置き場所に困ることがあるが、本製品には充電対応の専用スタンドが付属する。使用後に置くだけで充電が始まり、整理しやすく、接続もスムーズである。特に2.4GHz接続では、スタンドから外すだけですぐに接続が完了する点も好印象だ。

優れたコストパフォーマンス

セール時には6,000円前後で購入可能であり、これだけの機能を備えていることを考えると非常にコストパフォーマンスに優れている。

質感にはややチープさを感じるものの、操作部分はしっかりしており、購入から半年間、ほぼ毎日数時間使用していても不具合は一切発生していない。耐久性にも安心感がある。


総評

中国製であることや価格帯から、やや不安に感じるかもしれないが、「BIGBIG WON Gale」は非常によくできたコントローラーである。

とくにFF14のような複雑な操作が求められるMMORPGにおいて、背面ボタンへのキーボードキー割り当てやXbox型の配置が大きな武器となる。

これまでXbox型コントローラーを使ったことがないプレイヤーにも、ぜひ一度試してみてほしい製品である。(もしかしたらDPSが上がるかもしれないし、あがらないかもしれない)